2014年10月14日更新諸木野関所跡の高井の千本杉
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宇陀市の伊勢本街道を西へ向うと、林道を1.3キロ行って、諸木野(もろきの)集落に至り、そのまま直進して杉木立の中を進むと、「諸木野関所跡」です。室町時代、1158年(長禄2年)奈良の興福寺大乗院によって設けられ、関所の代官は興福寺の僧侶が務め、室町時代の後半頃には廃止されたようですけど、伊勢本街道(榛原町の角柄~諸木野石割峠)の約12キロの間に、角柄関、萩原関(井足関)、高井関、壱名関、下司名関、大久保名関があり、それぞれの荘園領主が経済政策の1つとして関税を取り、当時の旅人を悩ましていました。
なお、「関所跡」から杉木立の「伊勢本街道」を西へ向うと、赤埴甲区公民館に至り、その直ぐ街道脇に「高井の千本杉」が植わっています。約1m四方の古井戸(今は空井戸)の周囲に数本の蜜植された杉が成長するにつれて株元が癒着した蓮理材形式のもので、地上約1m位から16本の枝幹が数えられ、各枝幹は大・小不同ですが、空井戸を取り巻く主幹を最大として、東南側が径55cm~80cmで、全体として目通り約25m、樹高約30m、枝張りは東西南北共に22mに達し、樹齢は主幹が推定600年で、井戸杉として県下で最大最古です。