2014年08月17日更新大仏殿前の国宝「八角大燈籠」
奈良で寿司・和食弁当・法事料理の出前・宅配はおまかせ!甚八四条大路店の柳川です。
大仏殿を取り囲む回廊の中門から、石段を少し下りて、
石畳を歩いた突き当たりに大きな金銅製の「八角燈籠」が建っています。
高さは4.6mもあり、東大寺創建当初の物で、1101年に修造して宝珠に火焔を付け、
1180年12月28日平 重衡(たいらノしげひら)の南都焼き討ちと、
1567年10月10日松永久秀の兵火と、2度にわたる大仏殿の炎上にも無事にくぐり抜けた歴史的な遺品です。
天平時代の工芸技術の粋を今に良く伝え、燈籠の造りは、基壇、竿、火袋、笠、宝 珠から成り、
竿には燃燈の功徳等を説いた経典が抜粋して刻まれています。
その上の大きな火袋の両面開きの扉四面には雲の中を走る四頭の獅子、
他の四面には音声菩薩 (おんじょうぼさつ)がそれぞれ菱形格子の透し地に浮彫りされ、
とりわけ音声菩薩の意匠は素晴らしくて、しなやかな体つき、
楽器を操る腕先と胸の間の遠近感、風を受けてなびく天衣など、立体的表現が見事です。そして、燈籠の右で手と口を洗い、段を上がると大仏殿です。
迫力があり、見ごたえもあるはずです。
一度大仏殿へのお越しの際は是非見てはいかがでしょうか?