2014年12月20日更新高倉神社
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高倉神社は、平安時代末期(12世紀)の後白河法皇の第二皇子以仁王を祀る神社で、隣接して以仁王の御墓があります。『平家物語』によると以仁王は、治承4年 (1180) に平清盛とその一族の追討を命じる令旨を諸国の源氏勢力にあてて出しました。このことが露見したため平家に追われた王は、南都の興福寺をたよって都を落ちる途中、この地つまり「光明山寺の鳥居の前」で流れ矢に当たって落命されたとあります。後に王の御霊を祀ったのが、この神社の起こりです。
付近には、王落命の祈りに仏事を営んだとされる阿弥陀寺や、都を落ちる王に従って宇治橋の合戦で活躍した筒井浄妙の墓と伝える塚(浄妙塚)があります。なお、現在、以仁王の御墓と浄妙塚は宮内庁が管理しています。
高倉神社は山背古道にほぼ沿った立地で、付近には道標もあり訪ねやすいところです。数台分の駐車スペースもあります。高倉神社から筒井浄妙塚へ徒歩で向かえば、途中の道端で名もなき石仏さまに出会えます。筒井浄妙塚は田畑の中にあるので、徒歩で訪ねてください。玉水駅を出発地に、高倉神社→以仁王墓→筒井浄妙塚→山背古道を歩いて約2kmほど離れたところにある涌出宮→棚倉駅を終着地にすれば、ウォーキングコースとしても楽しめそうです。見どころあふれる地区です。